熱中症

こんにちは。
札幌はまだまだ暖かくなりませんが、7月に入り夏本番を目の前に、今回は熱中症のお話です。
熱中症は、体温が自分でコントロールできないほど上昇し激しい呼吸速拍・脱水・循環不全をはじめとして最悪の場合死にいたることがある大変恐ろしい病態です。

⚪️熱中症が起こりやすいのは?
当然ながら夏です。気温と湿度が高くなる日に注意が必要ですが、気温・湿度がそれほど高くなくても前日と比べて急激に変化する日が要注意です。また雨上がりのムシムシしている夜も危険です。
⚪️注意が必要な犬種は?
短頭種と呼ばれるパグ・フレンチブルドック・ボストンテリア・シーズーなどです。
また肥満傾向の犬は呼吸が常にしづらいことや、シニア犬(老齢犬)は体の生理機能や予備機能が低下するので、特定の犬種に限らず気をつけなくてはいけません。
⚪️対策は?
・お昼の散歩を朝・夕に変えましょう。
・散歩中にこまめな休憩と給水を行いましょう。
・冷房等で一定の温度に保たれた環境になれると環境の変化についていけなくなります、時間帯によっては窓を開け風通しをよくしてあげましょう。
⚪️こんな症状が続いたら。
・体がものすごく熱く元気がない、落ち着かない。
・『ハァハァ』荒い呼吸が続く。
・ヨダレがでて口や舌の色が悪い(赤黒い)
 →熱中症、もしくはなる前兆です。
⚪️なってしまったら?
とにかく冷やすことが大事です。流水をかけ体温を下げなくてはいけませんが、適切な処置が必要なので、病院に連絡をください。(来院までの必要なことを指示いたします。)

北海道の夏は短く気温もそこまで上がりませんが温度差・湿度の差に体がついていけず熱中症を起こしてしまいますので気をつけてください。また晴れた日の激しい運動も控えてくださいね。
何かご不明な点がございましたらお気軽に病院に連絡ください。
                                                         松井